2006年8月・夏休みの思い出(9日目)

8月12日、土曜日。


予定よりちょっと寝坊。
少し不安ではあるがとりあえず天気は大丈夫そうだ。
前日地図で調べさせてもらって一緒に立てた作戦通り、調布へ向かう。
ここが一番駅から高速のI.C.が近いから。中央自動車道だけど。
とにかくここから東北道下り方面へ抜ける人を探してみよう、と。
学会への申し込みとかもあって、どうしても今日中に帰らないといけなかったので、
(他にも今日仙台に来るかも知れない人がいたので)
午後までやってみてダメだったら最悪の場合18きっぷで帰ってしまうことも考えつつ。


とりあえず下調べどおり調布I.C.までは結構アッサリ到着。さっそく始めてみる。
立つ位置を変えてみたり、「東北道下り方面」とか「埼玉方面」に変えてみたりとか、
何も掲げずにとりあえず手だけ挙げてみたり。
かれこれ数十分試行錯誤したところで、ようやく止まってもらえた。
しかも高速に入る人じゃなくて下の20号線を行くトラックの人。
「埼玉」が目に入って止まってくれたらしい。
東北道方面を目指しています、ってなことを言ったら、
ものすごく親切な人で、知り合いのトラック運転手の人に色々電話で当たってくれて、
後輩を半ば無理矢理呼び出して、その人の目的地のところから東北道のI.C.まで
運んであげるように頼んでくれた。
ヒッチハイクで乗せてくれた人が次の車まで手配してくれたのは初めてだ。
東京でのヒッチハイクではあまり良い思いではなかったけど、捨てたモンじゃないですな。


約束どおり、その人には足立流通センターあたりまで運んでいただき、
そこからはその人の後輩の方に浦和のI.C.まで運んでいただいた。
素晴らしい連携!!運転手の方のネットワークに感謝!!


そして浦和I.C.から東北道下りの車を待つ。
10分ちょいくらいで乗用車の方に拾っていただく。
ヒッチハイカーを初めて乗せた、という方。腰の低い、穏やかなヒト。
久喜までの短い区間だったけど、途中から突然雨が降ってきて。
最初はポツっポツっ、だったのに、突然、
ざぁーーーーーーーっ!!!
と降ってきて。
とんでもない雨。しかも雷つき。
ひぇー!!なんだこりゃ!?
屋久島の通り雨を思い出したw
久喜のI.C.出口には着いたものの、とても外に出られそうなカンジではない。
しばらく車内で雨宿りさせてもらう。
幸い、数分待ったところでだいぶ小降りになって、ヒッチハイクが続行できそうな状態に。
乗せてくれたヒトとお別れしてまた北上するヒトを探す。


料金所の手前から始めて、
道路公団のヒトに追い出され、
下道の入り口でやり直し、
雨がまた降ってきて少し濡れ、
反対側の入り口が高速の下で雨を凌げることに気付き、
そこでやり直して20〜30分。
60代後半の「自称オジサン」が拾ってくださった。


だいぶ語るのが好きなようで、色々語っていただいた。
語るのはいいんですけど、
話すたびにこっちを向いて「そうだろ?」と言うのはやめてくださいww
前を見ないと危ないですってww
それでもコーヒーやらお茶やら焼きそばやら、色々ご馳走になってしまいまして。
ありがとうございましたー!!
那須のI.C.まで。


那須のI.C.ではKサツがウロウロしていて、料金所手前はムリそう。
仕方なく片方の入り口からやってみるが場所が狭くてとても止まってもらえそうにない。
遊びに来てたっぽい若いヒトたちに声をかけてもらって少し話したけど彼らは逆方向で。
そこそこ声をかけてくれたり反応してくれるヒトはいても、なかなか乗せてはもらえない。
ここらへんは家族連れが多いんだよね。
そういえば、とふと思い出したけど、東北道で家族連れに乗せてもらったことはないな。。。
関西やら名古屋では乗せてもらえてたけど、東京より北の方では一人のヒトがほとんどだ。
北の家族連れは閉鎖的なのかな。


ようやくKサツがどこかに消えていったので堂々と料金所の手前に移動して再開。
日没近くまで、結構時間はかかったけど、なんとか止まってもらうことが出来た!!
しかも家族連れ・・これはさっきの仮説は間違いか!?
と思いきや、もともとは大阪の方にいた、というご家族ww
やっぱり東北人は…(ry


小学校5年生の男の子と、ご両親。
これまた優しいおとーさんおかーさんと、素直でイイコな素敵な家族。
大阪的な会話もあって話も弾むし楽しい。
偶然にも仙台まで、ってことだったので最後までお願いすることに。
途中から帰省ラッシュ東北道は大渋滞。
すぐに陽も沈んでしまって、もしこの人たちが仙台までじゃなかったら相当ヤバかったな…
乗せてもらったのは17時過ぎだったと思うけど、結局仙台に着いたのは22時くらい。
高速で移動してるとは思えないくらいの時間。
S.A.やP.A.も翌日の新聞にも出てたけど給油の車で大行列。
関西流のスゴイ裏技で入ったり抜けたりしたおかげで回避できていたけどw
またもやお茶やらパンやらご馳走になってしまい、
さらに最後は原付が置いてある大学のキャンパスの方まで送ってくださって。
すっごく親切で素敵な、素晴らしいファミリーだった。
出世払いで恩返しする約束をしてしまったので、これから頑張ります。
本当にありがとうございましたー!!!


と言うわけで22時過ぎに無事仙台到着。やったー!
後輩に18きっぷを売りつけ、自宅へ…


…の前に、あるブログをチェック。


実は川嶋あいさんのブログ『http://blog.oricon.co.jp/kawashimaai/archive/149』で紹介されて以来、
この『岩間渉』というヒトにひそかに注目してたのです。
http://iwama-wataru.blog.ocn.ne.jp/top/
日本全国をまわる一人旅!!
自分の歌を、CDを売りながらの自給自足Live!!
これは面白そう…!!
本当に一人でやっているそうなので、
仙台に来ることがあれば会えるチャンスがあるんじゃないかと思ってたわけで。
でも7月末にはもう東北の方に来てしまっていて、
これは8月上旬、俺が仙台に帰ってくる前にこのヒトは宮城を通過してしまうだろうな〜と
半ば諦めていたんですが、
東京あたりでブログをチェックしてみると、
北海道でCDの在庫が足りなくなったために
滞在が長引くことになったと!!
これはもしや、間に合うかも…!?
と考えて、急いで今日仙台に帰ってきたワケだったんです。
で、大学に戻って急いでブログをチェックしてみると…仙台に着いてる!?
これはもう、今仙台のどこかで歌っているかも!!
と思って家にも帰らず急いでアーケードの方に足を運んだのです。


一番町を歩き回って探してみるが…前に見たジャグラーさんがいたくらいで、見当たらない。
じゃあ、駅の方で歌っているのかな…?
と、クリスロードを駅の方向に歩いてみる。
東二番町通りを過ぎて、さらに東へ…


いたっ!!!


見つけた!!
やった!!
本人だ!!ブログで見たこのヒトだ!!
もちろん向こうはこっちのことなんか知らないから普通に歌っているんだけど、
こっちとしては会いたかったヒトについに会えたってことで一人で興奮しているわけでw
思っていたより周りにヒトがいなくて、一人で聴き入ってた。
一曲歌い終わったところで、勇気を出して話しかけてみる。
(実はそれが彼が歌い始めてまさに一曲目だったらしいw)
「前からブログチェックしてて会ってみたいと思ってたんですよー」
「マジっすか!?」
みたいに話し始め。
するともう一人横にいたヒトも会話に混ざり。
なんとその人も旅をしているチャリダーさん。
北海道をスタートで南下中の広島人。
こっちも一応旅を終えて帰ってきたばっかりの身なワケで。
旅人3人が偶然というか必然というか、とにかくばったり出会ったということで、大興奮。
是非もっと話をしたい、聞きたい、ということで半ば無理矢理ウチに泊まってもらうことに。
家に電話をかけて、両親に帰仙の報告と続けて旅人2名の宿泊を要請。
ここでアッサリ承諾してくれる両親も素敵だww


とりあえずもう一曲歌ってもらってから、と歌ってもらうが
残念ながら苦情が来てしまって断念。
仕方なく今日は終わりでウチに来てもらうことに。
腹が減ってたのでとりあえず近くのラーメン屋で一杯食ってから。
2人ともお疲れのところ無理矢理連れて来てしまって申し訳なかったけど、
こっちとしては嬉しくて嬉しくて仕方なかったんでw
一人でテンション上がって話しながら食べて。
あとは車でウチまで来てもらうってことで一度別れ、原付で帰宅。
自宅前でまた合流し、我が家に旅人2名ご招待。
空いている兄の部屋に案内して、3人で乾杯。
もうとにかく旅の話やらなにやら、ひたすら話しまくる。
2人ともさぞかし疲れていただろうに、渉くんも色々話してくれて。
居間でウチの母親ともトークしてくれてww
母の暴露トークと渉くんのツッコミが面白かったwww
その後はチャリダー君も母も寝てしまったが渉くんはまだまだ元気で、
結局3時過ぎくらいまで2人で話し込んでしまった。


旅人でありミュージシャンである同年代の人間との会話はこれまた格別に楽しかった。
自分が旅好きで、一人旅をしてきた意味と理由を、少し気付くことが出来た。
そして彼とは大事な約束をして、再会を誓った。
アツい、アツい、素晴らしい夜だった。
彼は「今日のことは忘れない」と言ってくれた。何よりもそれが嬉しかった。