右と左の理由。

右利き、左利きの違い。
なぜ右利きが多いのか。
そんな疑問が浮かんで、気になって仕方なかったので、調べてみた。
だって、何で人間は左右対称なのに右ばっかり使う人が多いのかって
気になるじゃん。


でも、調べみて気付いた。
外見的には左右対称でも、中身は非対称なんだよね。
そこらへんが右利き、左利きの違いがでた原因のようだ。
諸説あるらしいが、おそらく一番有力なのがコレ。

まず、人間には目、耳、鼻、口などと言った感覚器官と、手や足などの運動器官とがあり、どれも大脳につながっていて、各器官から大脳に情報を送り、また逆に大脳から指令を受けるということは誰でもご存じかと思います。さらに、大脳は右と左、つまり右脳、左脳に分かれていて、右脳は身体の左半分、左脳は右半分につながっています。この感覚、運動といった機能レベルでは、右と左に違いはないんですが、もう少し高度な言語というレベルの機能になると、右脳、左脳ははっきりと違ってくるんです。

例えば、言葉は右脳に障害があっても話せますが、左脳に障害があると話せなくなります。右半身マヒの人に失語症が多いのもそういう理由によります。つまり、左脳は言語コミュニケーションに結びついているわけです。

ということから一つ言えるのは、人類は言葉の発達に伴い左脳が刺激・強化されていき、それにより右半身の運動能力が発達した、つまり右利きの比率が高まっていったということです。

http://www.athome.co.jp/academy/physics/phy02.htmlより。
言語が発達し始める200〜250万年前の原人類では右利きはもっと少なく、
59%程度だった、らしい。
5000年前くらいだともう9割が右利きになっていたとか。
だから、石器、土器などはほとんど右利き用になっている。
利き手がなけりゃどっち用でも構わないはずなのに、もうこの時点で利き手が
はっきり分かれてしまっているようだ。


そして、他の説。
以下はhttp://www.sgm.co.jp/conts/club/juku/juku_garage/0202/0202.htmより。
このサイト結構面白いかも。

泣いている赤ん坊を左手で抱き、母親の心臓の音を聞せると泣き止むということはよくある。
これは胎児が母親のお腹の中でいつも心臓の音を聞いていたため。このため左手で子供を抱き、右手で作業をしているうちに右利きが多くなったという説。

という、前述が脳の左右非対称に対し、こちらは循環器系の非対称について。
これも、なるほど。と思う。
だが、言語が発達する以前の人類は左手で子供を抱きながら右手で作業を
しなければならないほど忙しかったのだろうか。と、ちょっと疑問。


そして、もう一つ。

敵と戦うとき、左にある心臓を守るため左手に盾、右手に剣を持ったことから。

おぉっ!!
なんて単純明快な理由。
ヒト対ヒトの殺し合いに少しでも有利になるために右利きに進化した、か。
まぁ言語が発達したあとの話になっちゃうだろうからこの説はかなり怪しい
けど、言語・左脳説がなかったらコレは非常に説得力がありそう。
悲しい理由だけど。


…と、僕がざっと調べたところではこんなカンジです。
自分的には言語・左脳説でだいたい納得。
他にも何か説があったら教えていただきたいところ。


あとは右利きが多ければ社会が右利き向けに作られていくのは当然の話か。
日本の道路が左側通行になったのは、右手でカタナを振るサムライが鞘を左の腰に下げているのですれ違う人とぶつからないように道の左側を歩くようになったから、とかそんな話を聞いたことがあるような気がするが、本当かどうか。