欽ちゃん泣いた:茨城GG解散へ
話題のニュース。
まぁ、僕はこのヤマモトさんとか全然知らなかったんだけど。
http://www.mainichi-msn.co.jp/sports/ama/news/20060720spn00m050013000c.html
お笑いコンビ「極楽とんぼ」の山本圭一(38)が少女に酒を飲ませ、みだらな行為に及んだ不祥事が、思わぬ波紋を広げた。山本が所属する社会人野球チーム「茨城ゴールデンゴールズ(GG)」を率いるタレントの萩本欽一(65)が19日、都内で会見し「チームの解散」を電撃発表。時期については明言を避け、球団関係者も解散は防ぎたいと含みを持たせたが、萩本の決断は固い。野球界活性化に貢献した人気球団だけに各方面に衝撃が走った。
萩本の口から衝撃発言が飛び出した。午後6時すぎ、羽田空港の出発ロビー玄関前。仕事先の福井県に向かう直前に対応し、目には最初から涙がにじんでいた。
「山本だけが責められる問題じゃない。野球に失礼なことをしちゃった。野球(チーム)を始めたのは僕なので、やめることにしました」
周囲を取り巻いた約50人の取材陣も一瞬耳を疑ったが、萩本は苦渋に満ちた表情で「茨城GG」の解散を宣言した。
チームは17日の函館オーシャン戦に備えて前日に現地入り。山本が不祥事を起こしたのは、その深夜から未明にかけてのことだった。よもやそんな事態になっているとは萩本も「知らなかった」。試合前には山本の姿がないことに気付いたが「球団関係者から“ちょっといませんから”とだけ説明を受けた」という。
試合終了後に詳しく報告を受け、17日夜に山本からも電話が入った。
山本「すみません」
萩本「その先は言うな。内容も知りたくない。そのまま切れ」
山本「本当にすみませんでした」
萩本は04年暮れのマスターズリーグの試合に招かれ「野球界の活性」を掲げて創部の意思を表明。熱意に打たれた草野球歴15年の山本も昨年1月のトライアウトに合格して話題を呼んだ。一方で片岡安祐美(19)を人気者に育てるなど注目を集めた。昨年の全日本クラブ野球選手権ではベスト8まで進み、今年も8月の同選手権に出場を決めていた。
そんな中での「やめます」発言。ほぼ同時刻には吉本興業の会見が千代田区内で行われ、少女に飲酒させた場に、山本の他にも2人の選手が同席していたことが明かされた。選手を家族のように愛した指揮官だけに、その背信行為は許せるものではなかった。
萩本は「ユニホームが好きだった。夢列車とか、でっかいことを言ってきたが、どこにもたどりつけなかった。茨城のみんなごめんな」と無念の表情。「帰って来いよと言われるのを楽しみにしている」と本音も漏らしたが、解散の決意は固い。
22日に新潟県魚沼、28、29両日に秋田で組まれた試合は予定通りこなす。萩本の会見を受けて、チームが本拠を置く茨城県稲敷市では後援会員約10人が旧桜川村役場に集合。解散阻止を訴えたが、その声を萩本はどう聞くだろうか−−。
≪アマ球界も「残念」≫突然の解散宣言にアマ球界の関係者は一様に驚きの声を上げた。日本野球連盟・松田昌士会長は萩本に電話で連絡。関係者は「詳しい状況を聞いたようだ。激励したのでは」と話した。
松田会長はこれまで「アマ球界が盛り上がるのはいいこと。どんどん、いろんなことに挑戦してください」と激励してきただけに、今後は解散を思いとどまるよう説得に乗り出す可能性もある。
人気コメディアンが監督を務め、選手はプロ経験者や芸能人、女性と多彩。萩本がマイクを握り、場内を盛り上げるという斬新な手法もあり「欽ちゃん球団」は大いに注目を浴びた。これを機に全国にはタレントや元プロ選手によるクラブチーム設立が相次いだ。その影響力は大きく、低迷していた社会人球界の活性化にも一役買っていた。
日本野球連盟の後勝専務理事は「けさ、萩本さんから連盟に連絡が入ったようだ。チームで責任を負うことはないと担当者は言ったようなのだが。野球の振興に努めてくださっただけに、大変残念なことだ」と話した。
▼今後の予定 茨城GGは、22日に魚沼市震災復興野球大会(新潟・魚沼)でセガサミーと対戦を予定。さらに8月10日からの全日本クラブ野球選手権(足利市民ほか)にも2年連続で出場を決めている。現時点では22日の試合は行う方向で、球団関係者は「無責任なことはできない。監督も“選手たちの夢は奪いたくない”と話してます」と説明。全日本クラブ選手権については「萩本監督のベンチ入りはないと思うが、出場は連盟からの連絡を待って決めたい」と説明した。
せっかくの、多くの人々に愛されるチームが、解散してしまう。
一人の軽率な行動が、多くのヒトを悲しませることになる。
建設は死闘、破壊は一瞬。
「責任」という言葉が、重く心に響いた事件。