順調な歯車、どこで狂った? 宇治女児殺害萩野容疑者

萩野容疑者の半生を垣間見る。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051216-00000035-kyt-l26

大学まで順調だったように見える青年の歩みはどこで歯車が狂ったのか。京都府宇治市・学習塾女児殺害事件の萩野裕容疑者(23)を知る教師は「まじめで大人しかった」と口をそろえる一方、同志社大の同級生は違った一面も指摘する。塾や教育へのこだわりも垣間見える。周囲の証言から、萩野容疑者の横顔を探る。
 ■周囲証言 教育に人一倍情熱
 宇治市南部の高台にある閑静な住宅地。萩野容疑者は小学生のころ、親子3人で市内から引っ越してきた。近くの幼なじみは「からかわれやすい性格だったが、歯向かってくることはなかった」と振り返る。
 地元の中学でソフトテニス部に所属。2年生の終わりから学習塾・京進(本部・京都市)の城陽校に通い始めた。約1年間通い、同志社香里高を受験、2倍を超える関門をくぐり抜けた。
 高校の同級生は「気が優しく、根がまじめで思い詰める感じだった」と思い起こす。クラブは地理歴史部に所属。全国の過疎の村を調べた。顧問は「調査をしっかり報告できる子で、リーダーシップを発揮していた」と言う。
 同志社大法学部への進学が決まった3年の時、京進とは別の塾にアルバイト講師として応募した。志望理由にこう記す。
 「将来的にも教育について深い関心を持っており、自分の知識や経験を生かして学ぶ楽しさを味わってほしいと思い志望しました。熱中した授業をめざし意欲的に長く続けたい」
 教えぶりは「可もなく、不可もなく。特に印象がない」(塾関係者)。大学3年の6月、学内での窃盗、傷害事件で逮捕されるまでここで講師を務めた。
 大学ではそれまでとやや違った一面もみせる。同級生だった会社員(23)によると、親しくもない学生に「ノート貸して」と頼んで断られ、突然怒り出すこともあった。「法学部に行けるのは優秀なんやで」と再三自慢していた。子どもと一緒に野外活動をするサークルに約1年半所属したが、元メンバー(26)は「子ども好きに見えなかった。彼自身が子どもに見えた」と話す。
 京進宇治神明校でのアルバイトは停学中に始めた。「(生徒に)何としても志望校に合格させてあげたいという思いを持っていた」と塾関係者。。「熱心な先生だった」と話す生徒も少なくない。その姿は初めて塾講師を志望した時に掲げた「熱中した授業」に重なる。
 塾に通って受験に成功した自らの体験を教え子に伝えたかったのか。今年11月、萩野容疑者はインターネットの就職窓口のサイトから京進に社員として就職する希望を書き込んだ。会社を選ぶ際に重視する点は「仕事内容」とした。塾講師という仕事への強い思い。
 それからひと月余り。青年はその進路を自ら暗転させた。

これだけを読むと結構どこにでもいる大学生、のようなカンジがする。
『親しくもない学生に「ノート貸して」と頼んで断られ、突然怒り出すこともあった。』というのは普通の学生ではあまりないとは思うけど。
一体どこで、何が、この学生を凶行に駆り立てたのだろう。
やっぱり理解できない。分からない。