岩本悠 TALK LIVE
東北大学経済学部にて、「岩本悠 TALK LIVE ゲンキダマのつくり方」というセミナーがあり、「お薦めイベントです」というnagi君からの紹介を受け聞きに行ってみた。
1979年生まれの岩本さんは、大学時代に休学、留学などで約20ヵ国をまわり様々な経験をしてきており、「流学日記」という本を出版、印税収益でアフガニスタンに学校を創る「ゲンキ地球PROJECT」を行っているそうだ。
一応自分なりに講演の内容をまとめてみることにする。
●「流学」について
・きっかけ
大学生活は毎日が楽しかったが、将来の仕事のことを考えると、自分のやりたいことが見えてこなかった。今いる環境を振り返ってもそれは見えてこない。だから外に出てみることにした。
・「流学」中の体験について
キリマンジャロに登ったときの話。高山病でフラフラになりながらも山頂で見た光景に感動し、言葉が出てこないくらい頭が空っぽに。ただ涙を流していた。下山しながら悟りを開く。
●「流学」のススメ
・流学の意義
自分の成長のために、意図的に環境を変える。違う環境に飛び込む。
・流学で得られるもの
一つの国に「留」まらずに、多くの国を「流」れることで、様々な環境に適応し、その中で自分の中の「変わるもの」と「変わらないもの」(自分の本質)を見つけ出すことができる。
●就職活動を控えた学生たちへ
・選択するということ
就職活動は知らない国の料理のレストランに行くようなもの。「試食」となる流学(もしくはインターンなど)をすることで料理の味もいくらか分かるし、自分の好みも知ることができるようになる。
・選択肢を増やす
本気でバスケをやっている人は遊びや趣味でバスケをやっている人が知ることのできないバスケの楽しみを知っている。多くの楽しみ方を知っている中から自分が選ぶ方が良い。まずは選択肢を増やすこと。
●いかに生きるか
・何のために生きているのか
岩本さんの場合「自分の幸せのため」。もちろんそれは人それぞれ。
・幸せとは
岩本さんの場合「自分が何かに貢献していることが自分の幸せ」。幸せは人それぞれなので、多くの人たちの「幸せを感じるための力」を養う人になりたい、とのこと。
●岩本さんの生き方
・すべてを受け入れる
バイオリズムの低下中はインプットに専念。上昇したらアウトプット。腐るときは腐る。腐る経験も一つの喜び。山と谷があることが幸せなのだ。
・今、自分は自分に誠実か
どんなに辛いことでも自分が好きなことならいくらでも頑張れる。
●現在勤めている会社
・世界規模の大きな会社
自分が世界で勝負したいと思う以上、世界で有名な会社が良い。そしてそこにはスゴイ人がいる。
・そこでできること
自分ひとりで出来ることには限界がある。仲間と一緒にさらに大きなことを成し遂げることができれば、最高に嬉しい。
●今後
・ライフワーク
学びの場づくり。まずは日本でも流学のような学び場を作る。
・いずれは世界へ
とにかく多くの人々への貢献を。自分一人の貢献度が高い途上国など。覚悟を持って選択していく。
…大体こんな感じだった、と思う。
<感想>
面白い話がたくさん聞けてよかった。このような「多くのスゴイ経験をした人」「大きなことを成し遂げた人」の話は、ジャンルを問わず面白いと思う。
基本的にポジティブな考え方は自分にも通じるところがあって、これでいいんだな、と自分に自信が持てた。
ただ、個人的には岩本さんが今回の講演をした意味というか目的、がよく分からなかった。
「流学」の良さ、自分の生き方などについてはたくさん語ってくれたが、「だから皆さんもこういう経験をしなさい」とか「これから先こういう生き方をしていくべきだ」というような、聴講者に対するメッセージみたいなものはあまりなかった気がする。もちろんそれは聴講者が自ら気付いて自分で決めるものなのだろうけど。それが岩本さんの「教育」方針なのだろうか。
とてもフレンドリーで話し方も面白く、是非もっと話を聞きたい、と思うような方だった。できることなら友達になって一緒に飯を食いながら話をしたい、と思うような。
今後も話を聞く機会があれば行きたいが、忙しそうなのであまり機会はないかもしれない。
なにはともあれ、とてもいい経験になった。nagi君、紹介ありがとう。
参考:
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- 作者: 岩本悠
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